やりたいことの見つけ方
「やりたいこと」なんてない。やりたいことはないのが普通である。
という主張を以下の記事でしたことがある。
https://note.com/masato_nomad/n/nd0341050dda8
しかし先日、僕は自然と、「それで次は何がやりたいの?」と友人に質問していた。
回答は「やりたいことなんてない、だからとりあえず帰国する。」
多分彼の帰国する先には友人がいたり、新しい仕事をしたり、自分的にワクワクする何かがあるはずだが、それは遂に聞くことはできなかった。
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その上で、改めて自分の意見を整理することにした。
確かにやりたい「こと」はなかったかもしれないが、なりたい「姿」はあった。
例えば、「世界を旅したい」と思い、パソコンだけで生計を立てれるようにwebサイト制作を始めた。
「友人のためになりたい、自分の力を試したい、達成したらカッコいい」という気持ちでYouTubeの企画に参加したり、「旅仲間が欲しい、落ち着いて暮らしてビジネスを伸ばしたい、ノマドの友人が欲しい」そう考えてタイに移住した。
すべてが自分の欲求を実現する行動で、視点を変えれば不幸を回避する回避欲求もそこにはある。
つまり、行動は全て欲求を求め、苦痛を避けるために起こる。
今はタイにいて、日々過ごしている。今回タイに来たのは日本での苦痛を避け、タイでの欲求を求めた行動そのものだった。
昨晩、一人酒をしながら「なぜ昨日はあまり調子が良くなかった」を考えベロベロになってメモを書いた。↓メモ
日本にいるのは辛い!
そう思った夜。即座に飛行機を予約し、次の日の朝飛び立った。
でも自分は何が辛くて何が嫌なのか。言語化できない。頑張って捻り出した答えは
成長していない自分が嫌だ
漠然とした将来への不安(AIとか収入とか家族)
というか何が嫌なんだ。
えーっと、なんか不安あるね。あとは?
んーーーー、一人だと暇だな。
あとは
んーーーー
クライアントとやりとりすんの嫌だな。チャットしたくない。作成も嫌だな。考えるだけを仕事にしたい。
クライアントと仲良くなるのは好きなイベントだけど、仕事なくなると一瞬で関係切れるから悲しい。共に作る気持ちで完成したら終わりだからな〜。
いちばん作ることを考えてる時、どんどん面倒になってくる。
自分で作るのが嫌いなんだ。
日本では何が辛かったのか、最近自分は何をしたいのかを確認してみた。
単発で終わってしまう仕事や現状維持を不安に思っている自分の心の扉を開けることができた。
その結果、「自分で作るのが嫌い」という月末は個人的には驚きだった。
自分はデザインやサイト構築が好きだと思っていたから。でも実はそんなに好きじゃない、むしろ嫌いかもしれないと思っている自分の感情に出会った。
仕事をしたくなく、でも挑戦も辛く、継続も辛い
では何がやりたいのか。ここからが本題である。
正直、今このメルマガを書いてる時はやりたいことが無限にある。なぜならさっきまでマーケティングの本を読み実践したくなっているからだ。
またAIの進化を見ているとやりたいことがどんどん生まれてくる。実はこっそりAI音楽で収益を獲得したり、10年かけて挑戦したい分野が見えてきた。
ではこれらの「やりたいこと」はどうやって見つけるか。
それは「情報を入れる」だけである。
もっと具体的に言うと、興味のあるなし関係なく、本を読み、AIを触り、それを繰り返す。
YouTubeやSNS、インフルエンサーのコミュニティを追って有名人を追ってもやりたいことは生まれない。「やりたいことがない」という意見が主流になる背景には総じてSNSばっか見てるからだろう。
なぜインフルエンサーを見てもやる気を起こさないか。これは個人差があると思うが私の場合はインフルエンサーが代わりにやってくれるから。だと思う。
ビジネスも、遊びも、代わりに挑戦し、失敗し、最終的に成功する。それの人生ドラマを見ているだけで概ね満足する。そしてその一員になる感覚を得ることができる。
自分の立場は何も変わらず、まるで自分が困難に挑戦し、クリアしたような感覚を得ることができる。
そうした幻想を共にするうちに足場を失い、現実を見失う。
「見るな」というわけではないが、やりたいと思ったことと同じことをやってる人を見ると満足してしまう。そしていざ、自分がやると規模がミジンコで理想した状況とはかけ離れてしまう。
もちろんキッカケ、真似する。など自分の行動に落とし込む分に参考にするのはいいだろう。しかしやりたいことを調べゆくうちに、見て満足してしまう恐れがあることは事前に認識するべきだ。
ゲーム実況を見て全てのストーリーを知り尽くしたゲームを8000円だして買うだろうか。
本の内容を解説で見て、その後その本を買うだろうか。
自分と同じ内容のスタートアップ企業のYouTubeを見て自分も同じスタートアップを作ろうと思うだろうか。
私の場合は、YouTubeで本の解説をたくさん見たが実際に買った本は1冊のみ。ゲームは買う代わりに見る。同じスタートアップの会社は見ない。
これが私のやり方なわけだが、その代わり本は読む。例えばマーケティングの本。
マーケティングの本には「こーゆーやり方があり、成功した企業がいるよ」と乗っているケースが大半なのだが、見れば見るほど、「自分でやったらどうなるだろう」と想像する。
それが「やりたい」につながっていく。
一方で、SNSでは最近では情報のコアにたどり着くまでに長い道がある。
ツイート→プロフへ→LINEへ→有料教材へ
ほとんどの情報はビジネス書の引用でそこに個人の体験を練り込んである。(それすらない場合も多いが。)
有料教材を買うまできたら「よしやるか」となるだろうが、そこに着くまでに熱量の80%を使ってしまっている。
だから残りの20%分しかビジネスは走らない。
これは自分へ言い聞かせでもあるのだが、「やりたい」という気持ちは半年続かないのだ。そしてリサーチばっかしてると意味がない。だから目の前の扉を1枚づつ開けていく必要がある。先の先まで考えてる意味はないし、時間の無駄だ。
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「やりたい」は新たな発見の中にあり、欲求でも回避でも良い。まずは新たな発見をしよう。課金の有無は関係ない、発見だけならSNSもインフルエンサーもなんでも歓迎である。
ただ、「やりたい」を見つけたらバカになってただひたすらそれをやれ。その先の道に答えはない。教えてくれる先生や道を示すインフルエンサーもいない。それは概ね幻想だ。
孤独な道を行き、答え合わせは自分の人生でするしかない。
私はここまで「やりたいこと」を最初にする。を実践してきた。旅しながら仕事したい!と思ったので無職で旅に出た。
それから4年。タイに暮らして、寝る時間も起きる時間も仕事する時間も全て自由になった。そして次に決めたことがある。周りに言うと熱量が落ちてしまうので、まだ言わず、自分の中で燃やしている。
だが実は自分がそのためだけに全てを捨てられない今を多少憂いてもいる。4年前は全て捨てて旅に出たから。
今回は大人になった。会社がある。家族がいる。金がいる。そんな言い訳がまだ挑戦を上回り行動を制限している。腹を括るしかない。
もし、人生を変えたいなら腹を括るしかない。